ミネラルウォーター中のバナジウム含量について

　ミネラルウォーターは、日本では1986年には僅か81,000klの生産量に過ぎなかったが、環境汚染等や衛生管理の意識向上あるいは美味しさ、さらには健康機能性の関心の高まりから2022年度には4,461,300klと約55倍に増加しています。当社は富士山麓に取水権を有しており、2ℓPETボトルの販売と同時に原水販売を行っています。当者の湧水ミネラルウォーターは口当たりがとても柔らかく甘味があるとの評価を受けて好評をいただいております。また、インスリン類似作用のあるバナジウムが多く含まれており、糖尿病のリスク軽減にも効果が予測されます。（一社）山梨県食品衛生協会の中澤智子らが調査した報告（日本食品保蔵科学会誌　Vol.31, 319（2005））では、国内販売ミネラルウォーター105点の調査中バナジウム含量が平均値を上回った製品は22点あったとされています。この製品の原水はいずれも山梨県富士吉田市、富士河口湖町や西桂町、静岡県富士宮市等全て富士山麓周辺であったとのことです。他の地域の含量と比較すると100倍高い値を示しております。この理由は富士山の玄武岩の溶岩層で蓄積された湧水であるることが要因であり、安定した含量が維持されていると結論づけています。